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第5土曜特集 脳科学研究が推進する うつ病の病態・診断・治療の発展
診断
うつ病における構造MRI研究
Structural MRI studies in major depressive disorder
原田 舟
1
,
松尾 幸治
1
Shu HARADA
1
,
Koji MATSUO
1
1埼玉医科大学医学部精神医学
キーワード:
うつ病
,
構造MRI
,
T1強調画像
,
拡散テンソル画像(DTI)
Keyword:
うつ病
,
構造MRI
,
T1強調画像
,
拡散テンソル画像(DTI)
pp.1088-1091
発行日 2025年3月29日
Published Date 2025/3/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu292131088
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本稿では,うつ病の構造MRI研究について概説する.脳画像研究では,多施設共同研究による大規模解析のほか,近年ではほかの精神疾患との異同を検討する疾患横断的な研究が行われている.さらに,機種間差などによる各種バイアスを克服するためのハーモナイズ技術の開発が進んでいる.日常臨床では,脳炎や脳腫瘍などによる器質性うつ病の除外目的などで脳画像が用いられる一方,うつ病の診断基準そのものには脳画像所見は含まれていない.脳画像はうつ病の診断バイオマーカーとして確立していないのが現状であるが,今後も多施設共同研究を重ねていきながら,うつ病における診断バイオマーカーが開発されることが期待される.
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