特集 女性のうつに強くなる
脳科学研究からみたうつ病
板井 江梨
1
,
岡田 剛
,
山脇 成人
1広島大学 脳・こころ・感性科学研究センター
キーワード:
うつ病
,
MRI
,
機能的神経イメージング
Keyword:
Magnetic Resonance Imaging
,
Depressive Disorder
,
Functional Neuroimaging
pp.1379-1383
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2021055002
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うつ病は生活障害の最大の原因であり、自殺の要因としても重要である。また、女性の罹患率は男性の2倍であり、生涯に10人に1人が罹患する。このような重大な疾患であるにもかかわらず、病態はいまだ未解明であり、客観的生物学的検査法はない。近年、脳機能画像研究の進歩とともに、病態と関連する脳機能変化が徐々に明らかになってきた。また、機械学習の手法を用いた客観的診断法の開発や治療反応性と関連するサブタイプの同定など、臨床応用へ向けての取り組みも行われている。
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