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第5土曜特集 細胞外小胞・エクソソームの医療応用の未来
細胞外小胞を用いた新規技術
臨床検査への実用化を見越した全自動細胞外小胞回収および測定系の構築
Construction of a fully automated system for isolation and measurement of extracellular vesicles for clinical application
犬塚 達俊
1
,
顧 然
1
Tatsutoshi INUZUKA
1
,
Ran GU
1
1合同会社H. U. グループ中央研究所
キーワード:
臨床検査
,
抗体抗原反応
,
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA)
,
全自動機
Keyword:
臨床検査
,
抗体抗原反応
,
化学発光酵素免疫測定法(CLEIA)
,
全自動機
pp.763-769
発行日 2024年11月30日
Published Date 2024/11/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291090763
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細胞外小胞(EVs)はタンパク質や核酸などの機能性分子を内包し,生きた細胞から分泌されることから生体の状態を反映していると考えられている.EVsを対象とした臨床検査やEVsを用いる医療など,EVsは次世代の医療モダリティとしてさまざまな領域での活用が期待されている.EVsを臨床検査に応用するためには,さまざまな夾雑物が存在する生体試料を対象に,バイオマーカーの探索および評価,そしてバイオマーカーの正確な測定が必要となる.EVsの実用化のために,筆者らはオペレーターの手技に依存しない,全自動機を用いたEVsの安定的かつ効率的な回収方法および回収したEVs量の測定系を構築した.本稿では,その性能(再現性,感度,干渉物質による影響,抗凝固剤による影響)について紹介する.今後,本技術を用いたEVsの臨床有用性検証を進め,社会実装を目指す.
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