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第5土曜特集 細胞外小胞・エクソソームの医療応用の未来
細胞外小胞を用いた新規技術
イムノクロマト法による細胞外小胞の検出と診断,検査への応用
Detection of extracellular vesicles by immunochromatography and its application to diagnosis
宮澤 雄太
1
Yuta MIYAZAWA
1
1大日本塗料株式会社スペシャリティ事業部門新事業開拓部
キーワード:
イムノクロマト法(IC法)
,
迅速簡便
,
高感度検出
,
2STEP検出
,
診断薬
Keyword:
イムノクロマト法(IC法)
,
迅速簡便
,
高感度検出
,
2STEP検出
,
診断薬
pp.756-762
発行日 2024年11月30日
Published Date 2024/11/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291090756
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細胞外小胞(EVs)は分泌元細胞の特性を反映するため,表面タンパク質をターゲットにイムノクロマト法(IC法)で検出可能である.筆者らが開発した “Exorapid-qIC®” はEVsを検出するための試薬キットであり,CD9,CD63,CD81をターゲットにすることでEVsを検出する.現在,EVsの分析手法として広く用いられている方法は装置が高価であったり,分析に時間を要したりする.IC法は専用の装置を使用せずに短時間で結果が得られる一方,検出感度が低いため,筆者らはIC法で広く用いられる1STEP法を見直し,2STEP法とすることで検出感度を向上させた.EVsを検出対象とした検査・診断技術として,がんをターゲットとした検査薬や,治療薬の有効性を確認するためのコンパニオン診断薬などの報告がある.今後,IC法によるEVs検出の発展により,疾病の早期発見や診断技術の向上が期待される.
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