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第5土曜特集 細胞外小胞・エクソソームの医療応用の未来
基礎研究および最近の研究トピック
細胞外小胞の動態研究
Analysis of pharmacokinetics of extracellular vesicles
高橋 有己
1
Yuki TAKAHASHI
1
1京都大学大学院薬学研究科病態情報薬学分野
キーワード:
細胞外小胞(EV)
,
エクソソーム
,
細胞間情報伝達
,
マクロファージ
,
標識
Keyword:
細胞外小胞(EV)
,
エクソソーム
,
細胞間情報伝達
,
マクロファージ
,
標識
pp.649-654
発行日 2024年11月30日
Published Date 2024/11/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291090649
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細胞外小胞(EV),なかでも粒子径100nm前後のEVであるsEV(small EV,あるいはエクソソーム)は,含有するRNAやタンパク質の細胞間での輸送担体として機能することで,生体内で情報伝達を行っている.その特性から,EVが生体内において通常時ならびに疾患時に果たす機能の役割の解明を目的とした研究が盛んに行われるとともに,その特性を利用した治療法の開発が進められることとなっている.一方,その機能の解明ならびに治療への応用に際しては,EVの作用する対象の解明と,必要に応じて作用先の制御,すなわちEVの体内動態の解明と制御が重要となる.本稿では,これまでに明らかとなったEVの体内動態特性について概説するとともに,そこから想定される治療応用の可能性についても紹介したい.
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