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第5土曜特集 細胞外小胞・エクソソームの医療応用の未来
細胞外小胞を用いた創薬開発
間葉系幹細胞由来細胞外小胞の実用化に向けた研究開発
Research and development for practical use of mesenchymal stem cell derived extracellular vesicles
倉田 隼人
1
,
田中 孝一
1
Hayato KURATA
1
,
Koichi TANAKA
1
1ロート製薬株式会社再生医療研究企画部
キーワード:
再生医療
,
間葉系幹細胞(MSC)
,
細胞外小胞(EVs)
,
改変型EVs
,
品質
Keyword:
再生医療
,
間葉系幹細胞(MSC)
,
細胞外小胞(EVs)
,
改変型EVs
,
品質
pp.789-796
発行日 2024年11月30日
Published Date 2024/11/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291090789
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間葉系幹細胞(MSC)が分泌する細胞外小胞(EVs)は,さまざまな薬効を示すことが数多く報告されている.筆者らは,MSCの作用機序探索を進めるなかで,MSCが分泌するEVs(MSC-EV)がMSCの作用の一端を担うことを確認した.MSC-EVを分析すると,miRNAやタンパク質などの生理活性物質を内包しており,それらがさまざまな細胞・組織に影響を及ぼすと考えられる.MSC-EVはMSCの作用メカニズムの一端を担うだけでなく,そのものが疾患治療のための新しいモダリティであると考えることもできる.このMSC-EVを実用化するにあたり,安全性および有効性を確保するための適切な品質管理基準の設定と製造工程の構築は重要である.本稿では,MSCを概説のうえ,MSC-EVの安全性および有効性に関する最近の知見,また均質なMSC-EVを提供するための,最近のトレンドを踏まえた製法および品質管理法について紹介する.
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