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第5土曜特集 細胞外小胞・エクソソームの医療応用の未来
疾患における細胞外小胞研究
膵臓がんにおける細胞外小胞
Extracellular vesicles in pancreatic ductal adenocarcinoma
関戸 愛香
1
,
松﨑 潤太郎
1
,
齋藤 義正
1
Aika SEKIDO
1
,
Juntaro MATSUZAKI
1
,
Yoshimasa SAITO
1
1慶應義塾大学薬学部薬物治療学講座
キーワード:
膵臓がん(PDAC)
,
マイクロRNA(miRNA)
,
管内乳頭状粘液性腫瘍(IPMN)
,
診断マーカー
,
早期発見
Keyword:
膵臓がん(PDAC)
,
マイクロRNA(miRNA)
,
管内乳頭状粘液性腫瘍(IPMN)
,
診断マーカー
,
早期発見
pp.711-716
発行日 2024年11月30日
Published Date 2024/11/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291090711
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膵臓がん(PDAC)は,自覚症状が少なく画像診断のみでは早期発見が難しい.PDACを含む多くのがんにおいて初期段階の発見により,外科的治療を施すことが可能となる.そのため,早期発見に役立つバイオマーカーの発見が治癒の可能性を高める方法となる.現在使用されている血中バイオマーカーである血清糖鎖抗原19-9(CA19-9)やがん胎児性抗原(CEA)では,早期のPDAC診断性能が十分ではない.そこで,PDACおよびその前がん病変である膵上皮内腫瘍(PanIN),管内乳頭状粘液性腫瘍(IPMN),粘液性囊胞性腫瘍(MCN)に注目し,細胞外小胞(EV)が輸送するmiRNAやタンパク質のなかで,これらの病変の早期発見のカギとなる新たなバイオマーカーについて紹介する.
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