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第5土曜特集 細胞外小胞・エクソソームの医療応用の未来
細胞外小胞を用いた新規技術
1粒子・超解像同時観察による細胞外小胞の動態解明
Unraveling of dynamics of extracellular vesicles by single-particle tracking and super-resolution microscopy
鈴木 健一
1,2
,
磯貝 樹
3
,
廣澤 幸一朗
1
Kenichi G. N. SUZUKI
1,2
,
Tatsuki ISOGAI
3
,
Koichiro M. HIROSAWA
1
1岐阜大学糖鎖生命コア研究所
2国立がん研究センター研究所
3岐阜大学大学院連合農学研究科
キーワード:
細胞外小胞(EV)
,
1粒子追跡
,
超解像顕微鏡
Keyword:
細胞外小胞(EV)
,
1粒子追跡
,
超解像顕微鏡
pp.730-735
発行日 2024年11月30日
Published Date 2024/11/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291090730
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細胞外小胞(EV)は,細胞間の情報交換の担い手として大変注目されている.しかし,EVは極めて不均一であることが明らかになり,EVのサブタイプを1粒子ずつ観察する必要が出てきた.筆者らは,高い時空間分解能での1粒子観察と超解像顕微鏡観察を同時に行うことで,EVのサブタイプを同定し,標的細胞へのEVの結合・取り込み機構を明らかにした.EV中のラミニン受容体であるインテグリンヘテロダイマーが受容細胞膜表面のラミニンに結合することにより,EVは受容細胞に結合すること,さらに,EVの受容細胞への接着が細胞内シグナルを誘起することを明らかにした.本稿では,このような1粒子・超解像顕微鏡観察によってはじめて得られた知見と将来展望を概説する.
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