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第5土曜特集 細胞外小胞・エクソソームの医療応用の未来
細胞外小胞を用いた新規技術
細胞外微粒子の非増幅遺伝子検査法
Amplification-free genetic testing platform for extracellular vesicles
篠田 肇
1
,
渡邉 力也
1
Hajime SHINODA
1
,
Rikiya WATANABE
1
1理化学研究所開拓研究本部渡邉分子生理学研究室
キーワード:
CRISPR-Cas
,
1分子計測
,
感染症
,
非増幅遺伝子検査法
,
SATORI法
,
COWFISH
Keyword:
CRISPR-Cas
,
1分子計測
,
感染症
,
非増幅遺伝子検査法
,
SATORI法
,
COWFISH
pp.736-742
発行日 2024年11月30日
Published Date 2024/11/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291090736
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ウイルスやエクソソームなどの細胞外微粒子は,さまざまな疾病・感染症と連関している.そのため,細胞外微粒子を詳細に解析し,診断に結びつける新技術の開発は,人々の健康状態の理解と予防医療の発展に貢献できるものと期待されている.特に近年では,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックをきっかけに,ウイルス検出技術の開発ニーズが高まっており,この背景を受け,筆者らはウイルス由来の遺伝子を1分子単位で検出できる新手法(SATORI法)を開発し,世界最速の遺伝子検査法を実現した.加えて,本手法の実用化を目指し,臨床ニーズに対応したSATORI法の全自動化装置や小型装置の開発にも成功している.本稿では,SATORI法の開発経緯の概略を紹介するとともに,本手法の医療分野における将来展望について提示したい.
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