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第5土曜特集 アルツハイマー病――研究と治療の最前線
基礎
アルツハイマー病のモデル開発
-――前臨床モデルから臨床モデルへ
Towards recapitulating the fully fledged Alzheimer’s neuropathology in vivo
眞鍋 達也
1
,
齊藤 貴志
1
Tatsuya MANABE
1
,
Takashi SAITO
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科脳神経科学研究所認知症科学分野
キーワード:
タウ
,
神経原線維変化(NFT)
,
脳の萎縮
,
自然発症モデル
Keyword:
タウ
,
神経原線維変化(NFT)
,
脳の萎縮
,
自然発症モデル
pp.909-915
発行日 2023年12月30日
Published Date 2023/12/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28713909
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アルツハイマー病(AD)はアミロイドβ(Aβ)の凝集体(老人斑)に加え,過剰にリン酸化された微小管結合タンパク質タウが神経細胞で凝集した神経原線維変化(NFT)と,脳の萎縮の3つの病理で特徴づけられる.ADモデル開発の究極的な目標は一個体内ですべての病理を再現できることである.それを実現するため,ADを自然発症する高齢の動物種の同定や,家族性ADの原因遺伝子変異を有する動物モデルの開発と改良が進んでいる.本稿では,孤発性ADと家族性ADモデル研究の双方における方向性について議論したい.
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