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特集 補体revisited――抗補体療法はどこまで進んだか?
臨床に応用する補体の基礎知識
Basic knowledge of complement system for clinical application
大澤 勲
1
Isao OHSAWA
1
1埼友草加病院腎・透析内科
キーワード:
古典経路(CP)
,
第二経路(AP)
,
レクチン経路(LP)
Keyword:
古典経路(CP)
,
第二経路(AP)
,
レクチン経路(LP)
pp.745-748
発行日 2023年12月9日
Published Date 2023/12/9
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28710745
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さまざまな病態における特定の補体の働きを対象とした治療薬が充実してきていて,補体系の理解がより一層重要になっている.その活性経路はレクチン経路(LP),古典経路(CP),第二経路(AP)からなり,活性化を抑制する因子が存在していることで平時は均衡を保っている.最近はC3の生理的な活性化によるtick-overが補体関連疾患の病態に深く関係していることや,3経路上流で各経路の連携が起きていることが明らかになってきている.臨床で頻用されるC3およびC4濃度,CH50の解析には補体成分の遺伝的な欠損,産生能力,消費を評価しながら行うことで読み間違えが少なくなる.また,保険診療下で制御因子や遺伝子の検索も一部で可能になってきている.
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