Japanese
English
特集 補体revisited――抗補体療法はどこまで進んだか?
溶血性貧血
Hemolytic anemia
植田 康敬
1
,
井上 徳光
2
Yasutaka UEDA
1
,
Norimitsu INOUE
2
1大阪大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学
2和歌山県立医科大学分子遺伝学講座
キーワード:
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)
,
寒冷凝集素症(CAD)
Keyword:
発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)
,
寒冷凝集素症(CAD)
pp.749-756
発行日 2023年12月9日
Published Date 2023/12/9
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28710749
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
溶血性貧血とは,なんらかの原因で赤血球が崩壊または破壊され,赤血球の寿命が短縮することを指す.大きく先天性のものと後天性のものに分けられ,先天性ものとして遺伝性球状赤血球症やサラセミア,鎌状赤血球症などがある.後天性のものはその破壊機序により,免疫によるもの,赤血球膜の異常によるもの,物理的破壊などに分けられる.本稿では後天性溶血性貧血のうち,補体の異常活性化により貧血をきたす疾患として発作性夜間ヘモグロビン尿症(PNH)と自己免疫性溶血性貧血(AIHA)のうち寒冷凝集素症(CAD)を取り上げ,抗補体薬による治療の進歩について解説する.
Copyright © 2023 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.