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第5土曜特集 mRNAワクチンやゲノム編集で注目が集まる遺伝子治療
遺伝子治療技術を用いた疾患治療
血液がんに対するCAR-T細胞療法
CAR-T cell therapy for hematological malignanicies
保仙 直毅
1
Naoki HOSEN
1
1大阪大学大学院医学系研究科血液・腫瘍内科学
キーワード:
キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞
,
白血病
,
悪性リンパ腫
,
多発性骨髄腫(MM)
Keyword:
キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞
,
白血病
,
悪性リンパ腫
,
多発性骨髄腫(MM)
pp.409-413
発行日 2023年4月29日
Published Date 2023/4/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28505409
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血液内科においては,キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法はもはや日常臨床の一部となりつつある.若年急性リンパ性白血病(ALL)および成人B細胞性悪性リンパ腫の再発難治例については当然考慮しなければならない選択肢となっている.また,多発性骨髄腫(MM)に対しても保険診療が開始され,その適応症例は非常に多い.一方,急性骨髄性白血病(AML)については,まだよい標的がないのが実情であるが,固形がんの場合と違い,それだけがハードルであり,そう遠くない将来には解決されるであろうと考えている.CAR-T細胞療法が広まりをみせるにつれて,ひとつの大きな問題はその多大なコストであり,今後,われわれは単にCAR-T細胞を使いこなすだけでなく,わが国から世界中の人が使えるものを生み出せるようにならなければいけないと考える.
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