特集 骨髄腫と類縁疾患―全身をみわたす診断・治療
トピックス
骨髄腫に対する新規治療(CAR-T療法,BiTEs,ADC)
皆方 大佑
1
1自治医科大学附属病院 血液科
キーワード:
多発性骨髄腫(MM)
,
CAR-T療法
,
BiTEs
,
ADC
Keyword:
多発性骨髄腫(MM)
,
CAR-T療法
,
BiTEs
,
ADC
pp.799-804
発行日 2022年10月1日
Published Date 2022/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_799
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪プロテアソーム阻害薬(PI),免疫調節薬(IMiDs),抗CD38/SLAMF7モノクローナル抗体(MoAb)などに抵抗性の再発難治多発性骨髄腫(MM)に対する新規治療法として,キメラ抗原受容体導入T細胞(CAR-T)療法,二重特異性T細胞誘導(BiTEs)抗体療法,抗体薬物複合体(ADC)療法の臨床導入が期待されている.
▪これらの薬剤は高い有効性が報告されているが,今のところフォローアップ期間が短いことや,一定期間で再発を余儀なくされることが今後の課題である.
▪高齢患者であることが多いMMにおいて,上記薬剤をどのタイミングまたは順序で患者に提供するのがよいか,臨床成績を確認しながら見極めていくことが肝要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2022