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特集 肝線維化とバイオマーカー
肝線維化マーカーのスコアリングシステム
Scoring systems for predicting hepatic fibrosis
角田 圭雄
1
,
鎌田 佳宏
2
,
藤井 英樹
3
Yoshio SUMIDA
1
,
Yoshiro KAMADA
2
,
Hideki FUJII
3
1愛知医科大学内科学講座肝胆膵内科学
2大阪大学大学院医学系研究科生体物理工学講座病態超音波医学研究室
3大阪公立大学医学部肝胆膵内科学
キーワード:
肝線維化
,
非侵襲的診断法(NIT)
,
FIB-4 index
Keyword:
肝線維化
,
非侵襲的診断法(NIT)
,
FIB-4 index
pp.951-955
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28412951
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慢性肝障害(CLD)の原因は多岐にわたるが,肝線維化の程度が予後に寄与することはあらゆる疾患において共通である.肝線維化の診断方法は肝生検による病理診断がゴールドスタンダードであるが,肝生検は出血,コスト,サンプリングエラー,観察者間のvariabilityなど課題があり,さらに肝線維化の評価のために繰り返して肝生検を施行することは実際には不可能である.そこで非侵襲的診断法(NIT)への期待が膨らみ,さまざまなスコアリングシステムやエラストグラフィが確立されつつある.ELF(enhanced liver fibrosis)testや肝線維化マーカー(Mac-2結合タンパク糖鎖異性体,4型コラーゲン7S,オートタキシンなど)については他稿に譲り,本稿では日常的な検査法から算出可能なスコアリングシステムに言及し,その現状,課題,展望について概説する.
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