今月の主題 アルコールと臨床検査
各論
線維化マーカーの測定とその意義
岡﨑 勲
1
,
杉岡 良彦
1
,
東山 礼一
1
,
遠藤 整
1
Isao OKAZAKI
1
,
Yoshihiko SUGIOKA
1
,
Reiichi HIGASHIYAMA
1
,
Hitoshi ENDO
1
1東海大学医学部基盤診療学系公衆衛生・社会医学
キーワード:
線維化マーカー
,
肝線維化
,
アルコール性肝疾患
,
C型慢性肝炎
Keyword:
線維化マーカー
,
肝線維化
,
アルコール性肝疾患
,
C型慢性肝炎
pp.608-616
発行日 2003年6月15日
Published Date 2003/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100939
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〔SUMMARY〕 肝線維化マーカーは,1979年RohdeらによりⅢ型プロコラーゲンN末端ペプチドを血清で測定し,肝生検せずに線維化を評価できるとして登場した.24年経過し,Ⅳ型コラーゲン由来の2つの検査法およびヒアルロン酸は保険適用になるなど,日常臨床で使われるまでに発展した.それ以外の線維化マーカーもそれぞれ特徴があり,これらを知ることはより侵襲の少ない,それでいて治療効果を正確に把握できる方法である.特にアルコール性肝疾患の細胞外マトリックス代謝の特徴を知るうえで欠くことのできない検査法である.
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