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今月の特集1 肝線維化をcatch
肝線維化のバイオマーカー
A novel glycobiomarker: Wisteria floribunda agglutinin+-Mac-2 binding protein, M2BPGi, for diagnosis of liver fibrosis stage
飯尾 悦子
1
,
田中 靖人
2
1名古屋市立大学大学院医学研究科消化器・代謝内科学
2名古屋市立大学大学院医学研究科病態医科学(ウイルス学)
キーワード:
WFA+-M2BP
,
M2BP糖鎖修飾異性体
,
M2BPGi
,
肝線維化
,
肝癌
,
糖鎖マーカー
Keyword:
WFA+-M2BP
,
M2BP糖鎖修飾異性体
,
M2BPGi
,
肝線維化
,
肝癌
,
糖鎖マーカー
pp.593-599
発行日 2018年5月15日
Published Date 2018/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201612
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Point
●WFA+-M2BPは肝臓の線維化の進行度によって上昇する,非侵襲的な肝線維化評価が可能な血清糖鎖マーカーである.
●WFA+-M2BPの全自動化測定法であるM2BP糖鎖修飾異性体(M2BPGi)は従来使用されている線維化マーカーであるⅢ型プロコラーゲンN末端ペプチド(PⅢNP)やヒアルロン酸,Ⅳ型コラーゲンに比べ良好な線維化診断能を有する.
●M2BPGi値を経時的に測定することで,肝線維化評価だけでなく肝発癌予測も可能になる.
●M2BPGiカットオフラインはC型慢性肝疾患に比べて,B型慢性肝疾患,非アルコール性脂肪性肝疾患では低く,基礎疾患を踏まえて評価する必要がある.
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