Japanese
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特集 肝線維化とバイオマーカー
CT,MRIによる肝線維化の定量的評価
Quantitative assessment of liver fibrosis using CT and MRI
辻田 有志
1
,
祖父江 慶太郎
1
,
矢部 慎二
1
,
村上 卓道
1
Yushi TSUJITA
1
,
Keitaro SOFUE
1
,
Shinji YABE
1
,
Takamichi MURAKAMI
1
1神戸大学大学院医学研究科内科系講座放射線医学分野
キーワード:
肝線維化
,
CT
,
MRI
,
深層学習
Keyword:
肝線維化
,
CT
,
MRI
,
深層学習
pp.941-944
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28412941
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肝線維化は慢性肝疾患の最大の予後因子であり,進行すると肝硬変に至るため,早期の診断と治療介入が非常に重要である.肝線維化診断のgold standardはいまだ肝生検ではあるが,侵襲性の高さや再現性の低さといった課題も多い.日常臨床では肝線維化の進行による辺縁の鈍化や凸凹不整などをしばしば目にするが,そのような形態学的な変化を定量的に評価する試みもある.画像検査による線維化の評価法としては,造影CTを用いて細胞外液容積(ECV)を定量する方法やMR elastography(MRE)により弾性率を測定する方法が一般的である.また,dual-energy CTや3D MRE,spin echo-echo planar imagingなど,新たな技術を用いたより精度の高い評価法も報告されている.近年,放射線診断学領域においてさまざまな分野で人工知能の臨床応用に期待が高まっている.肝線維化の定量的評価に関しても深層学習を用いた研究が散見されており,いずれも良好な結果が報告されている.
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