Japanese
English
特集 肝線維化とバイオマーカー
マイオカインと肝線維化
Myokine and liver fibrosis
橋田 竜騎
1,2
,
中野 暖
3
,
堤 翼
3
,
川口 巧
3
Ryuki HASHIDA
1,2
,
Dan NAKANO
3
,
Tsubasa TSUTSUMI
3
,
Takumi KAWAGUCHI
3
1久留米大学医学部整形外科学講座
2同病院リハビリテーション部
3同医学部内科学講座消化器内科部門
キーワード:
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
,
マイオカイン
,
肝線維化
,
運動療法
Keyword:
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)
,
マイオカイン
,
肝線維化
,
運動療法
pp.925-928
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28412925
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非アルコール性脂肪性肝障害(NAFLD)は成人の約25%に認められるコモンディジーズのひとつである.NAFLD患者において,肝線維化の進行は死亡率や肝関連死と関連がある.運動は肝線維化を改善しうる基本治療であるが,いまだ運動療法に関するバイオマーカーは明らかでない.2003年にPedersenらがバイオマーカーとして,骨格筋から分泌されるマイオカインを発見してから,運動が単なる疾患予防でなく治療として認識されるようになってきた.本稿では,NAFLDにおける肝線維化の意義について論述する.また運動と肝線維化,および当施設での研究を含めた,マイオカインと肝線維化のメカニズムについても概説する.
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