特集 肝線維化ー診断を超えて
2 .肝線維化の非侵襲的評価法(5)慢性肝疾患における肝線維化予想式
小野 正文
1
,
角田 圭雄
2
,
越智 経浩
1
,
宗景 玄祐
1
,
西原 利治
1
1高知大学医学部消化器内科学
2愛知医科大学内科学講座肝胆膵内科学
キーワード:
肝線維化
,
スコアリングシステム
,
慢性肝疾患
Keyword:
肝線維化
,
スコアリングシステム
,
慢性肝疾患
pp.1621-1628
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000000588
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肝の線維化進展は肝癌の発症など予後に大きく関わるため,肝線維化の評価は慢性肝疾患診療においてきわめて重要である.肝線維化予想式(スコアリング)は肝線維化や肝硬変の存在により影響を受ける血液検査項目で構成されており,そのなかでも肝臓専門医以外の一般医家が日常診療で実施する検査項目や年齢,BMI などから構成されるスコアリングはとくに有用である.FIB-4 index やAPRI などはどの慢性肝疾患においても有用であるが,NAFLD fibrosisscore やBARD score などNAFLD 特有の有用なスコアリングが数多く報告され注目されている.外来などの日常診療においても肝線維化進展を比較的簡単に評価できるため,スコアリングの活用が期待される.
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