特集 NAFLD/NASH診療のイノベーション―ガイドラインからパイプラインへ
NAFLD/NASH治療の現状
NAFLD/NASHに対する生活習慣の改善
-~ヒトは変われるのか?~
川口 巧
1
,
中野 暖
1
,
鳥村 拓司
1
Takumi KAWAGUCHI
1
,
Dan NAKANO
1
,
Takuji TORIMURA
1
1久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門
キーワード:
食事療法
,
運動療法
,
マイオカイン
,
治療アドヒアランス
Keyword:
食事療法
,
運動療法
,
マイオカイン
,
治療アドヒアランス
pp.1341-1344
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1341
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Summary
▪NAFLD患者において,過度な摂取エネルギーの制限が筋肉量や予後に及ぼす影響は不明であり,各患者の基礎代謝に応じて適切なエネルギーを摂取すべきである.
▪コーヒーとビタミンEはNAFLDの改善効果を有する.
▪有酸素運動とレジスタンス運動,いずれの運動においてもNAFLDの改善効果がある.
▪運動療法によりNAFLDが改善しても,体重減少を伴わない場合がある.
▪生活習慣の長期是正のため,治療アドヒアランス向上に対する取り組みが必要である.
▪生活習慣の是正だけでは肝線維化は改善しない可能性もあり,機能性食品などの開発も重要な課題である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018