Japanese
English
特集 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)研究における最新知見――感染経路,病態,予防,治療
SFTSの臨床的特徴
Clinical features of SFTS(severe fever with thrombocytopenia syndrome)
山中 篤志
1
Atsushi YAMANAKA
1
1宮崎県立宮崎病院内科(感染症内科),同感染管理科
キーワード:
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
,
ダニ媒介感染症
Keyword:
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
,
ダニ媒介感染症
pp.113-116
発行日 2023年1月14日
Published Date 2023/1/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28402113
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)はウイルスによるダニ媒介感染症であり,春から夏にかけて西日本を中心に発生している.野外活動をする高齢者での発症が多く,マダニ刺咬後,約2週間の間に発症し,発熱,倦怠感が持続し,下痢をはじめとする消化器症状を伴うことが多く,検査所見としては白血球および血小板の減少が特徴的である.臨床経過としては,発症から2週間の経過で回復してくるか重症化してくるかが判断できることが多い.SFTSは死亡率が高いにもかかわらず,現時点では確立された治療法がないことが重要な課題となっている.
Copyright © 2023 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.