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特集 重症熱性血小板減少症候群(SFTS)研究における最新知見――感染経路,病態,予防,治療
はじめに
Introduction
西條 政幸
1
Masayuki SAIJO
1
1札幌市保健福祉局保健所医療政策担当部長,国立感染症研究所名誉所員
pp.111-111
発行日 2023年1月14日
Published Date 2023/1/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28402111
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- Abstract 文献概要
重症熱性血小板減少症候群(severe fever with thrombocytopenia syndrome:SFTS)という病気は2011年に中国の研究者らにより報告されたダニ媒介性ウイルス感染症であり,ウイルス性出血熱に分類されるべきものである.SFTS患者が日本ではじめて確認されたのが2012年12月,正式に公表されたのは2013年1月のことである.その患者は山口県立総合医療センター血液内科の高橋徹先生のチームが診ておられた患者であった.その患者の血液からSFTSウイルス(SFTSV)を分離したのが前田健教授(当時・山口大学獣医学部,現・国立感染症研究所)であり,分離されたウイルスが遺伝子解析によりSFTSVであることを解明したのが水谷哲也教授(東京農工大学)であった.
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