Japanese
English
TOPICS 免疫学
STINGリガンドと抗CD47抗体の併用によるがん免疫療法
CD47 blockade enhances the efficacy of intratumoral STING-targeting therapy by activating phagocytes
大栗 敬幸
1
,
小坂 朱
1
,
小林 博也
1
Takayuki OHKURI
1
,
Akemi KOSAKA
1
,
Hiroya KOBAYASHI
1
1旭川医科大学病理学講座免疫病理分野
pp.912-913
発行日 2022年5月28日
Published Date 2022/5/28
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28109912
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cGAMP/STING/Ⅰ型IFNs経路
細胞の小胞体に局在するアダプター分子STING(stimulator of interferon genes)は,リガンドと結合するとIRF3などの転写因子を活性化させ,Ⅰ型IFNsや炎症性サイトカインの産生を促し免疫系を活性化させることから,STINGリガンドを用いたがん免疫治療薬の開発が進められている1).cGAMPはSTINGリガンドの一つで,cGAS(cGAMP synthase)によってGMPとAMPを基にして細胞質内で生合成される2).筆者らは,担がんマウスモデルを用いてcGAMPの腫瘍内投与によって貪食能を有する炎症性単球・マクロファージが腫瘍組織内に集積し,CD8陽性T細胞依存的な抗腫瘍免疫応答を惹起することを報告している3).
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