特集 遺伝子・タンパク質のファミリー・スーパーファミリー
8.信号伝達系
細胞内
接着分子
インテグリンリガンドスーパーファミリー
斉藤 佑尚
1
1東京工業大学生命理工学部生体情報科学講座
pp.533-536
発行日 1995年10月15日
Published Date 1995/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900993
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[構成員]アルボラブリン,バルブリン,フラボリディン,PH-30,キストリン,エキスタチン
概説
前項で述べられているように,極めて多種類のインテグリンが存在する。この多様性の故に,異なる細胞は異なるインテグリン分子を細胞表面に発現することが可能になり,それに伴って異なる(あるいは特異的な)リガンドを認識することが可能となる。また同一の細胞でも複数種のインテグリンを有し,その発現を調節し,異なる局面において異なるリガンドを認識することも可能である。以上要するに,全体として極めて複雑なインテグリン-リガンド相互作用,すなわち複雑な細胞接着の様子が浮かび上がってくる。これは多種類の細胞によって構成される生物にとっては非常に重要な意味をもつことになる。
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