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特集 希少がんに対する診療提供体制の現状と展望
希少がんの診療ガイドライン
Creating treatment guidelines for rare cancer
小寺 泰弘
1
Yasuhiro KODERA
1
1名古屋大学大学院医学系研究科消化器外科学
キーワード:
希少がん
,
診療ガイドライン
,
ガイドライン作成マニュアル
,
がんゲノム診断
Keyword:
希少がん
,
診療ガイドライン
,
ガイドライン作成マニュアル
,
がんゲノム診断
pp.325-329
発行日 2022年4月23日
Published Date 2022/4/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28104325
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希少がんはがんの発生頻度が低い臓器のがん,ないしは通常の組織型と異なるがん・悪性腫瘍であり,診療に必要な情報に乏しいために医療者は対応に苦労し,患者の満足度も低くなりがちである.治療薬が保険収載されていないことも多く,適応外使用での治療を余儀なくされる.このような症例に遭遇した際に担当医が行うであろう文献検索が適切な形で行われ,それをもとに有識者が推奨文を作成した診療ガイドラインが存在すれば,仮にエビデンスの確実性が低く,弱い推奨文になっていたとしても,その情報は臨床の場では一筋の光明になろう.希少がんの診療が医療政策上も大きな課題となっているなか,筆者らは厚生労働科学研究として各学会と連携し,現時点で対応がされていない希少がんのうち必要性が高いと思われるものを選んで診療ガイドラインの作成を依頼し,これを支援するプロジェクトを開始したので,分野別に現状を報告する.
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