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特集 希少がんに対する診療提供体制の現状と展望
地域における希少がん診療提供体制
-――九州の場合
The current status and future vision of rare cancer care network in Kyushu
土橋 賢司
1
,
馬場 英司
2,3
Kenji TSUCHIHASHI
1
,
Eishi BABA
2,3
1九州大学病院血液・腫瘍・心血管内科
2同がんセンター長
3九州大学大学院医学研究院連携社会医学分野
キーワード:
希少がん
,
診療体制
,
九州
Keyword:
希少がん
,
診療体制
,
九州
pp.305-309
発行日 2022年4月23日
Published Date 2022/4/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28104305
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希少がん診療体制の構築は,がん医療の重要課題である.国立がん研究センター中央病院の希少がんセンター,希少がんホットラインに続き,大阪国際がんセンターや九州大学病院でもこれらが設置された.がんゲノム医療の拡大により医療機関間での希少がん患者の紹介が増えている傾向はあるが,当院の希少がんホットラインの相談状況やMASTER KEYプロジェクト登録者状況からは,九州地方での希少がん診療ネットワーク構築のニーズが浮かび上がる.また,希少がん診療はがんゲノム医療の対象となる前,とくに診断の段階から医療連携体制の構築が必要である.当院希少がんセンターは,各病院と連携していきながら九州地方の実情に沿った実用性のある希少がん診療ネットワーク構築を目指す.
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