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特集 希少がんに対する診療提供体制の現状と展望
希少がん診断のための病理医育成事業
-――日本病理学会の取り組み
Training project for pathological diagnosis of rare cancers
――Trials of the Japanese Society of Pathology
佐々木 毅
1
Takeshi SASAKI
1
1東京大学大学院医学系研究科次世代病理情報連携学講座,一般社団法人日本病理学会希少がん病理診断支援検討委員会
キーワード:
希少がん病理診断講習会
,
e-ラーニング
,
コンサルタント育成
,
ビッグデータベース
Keyword:
希少がん病理診断講習会
,
e-ラーニング
,
コンサルタント育成
,
ビッグデータベース
pp.330-334
発行日 2022年4月23日
Published Date 2022/4/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28104330
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2015年に開催された「希少がん医療・支援のあり方に関する検討会」では「希少がんの病理診断においては,十分な症例数の経験を有する病理医などが少ないため,病理診断が正確かつ迅速に行われない場合がある」とされ,2018年より国庫補助金事業による「希少がん診断のための病理医育成事業」が開始されている.本事業は,①希少がん病理診断講習会と,②希少がん病理デジタル組織画像(WSI)・e-ラーニングデータベース構築・公開,の2本柱で行っており,現在,骨軟部腫瘍,脳腫瘍,小児腫瘍,頭頸部腫瘍,皮膚腫瘍,悪性リンパ腫の6分野で病理医育成事業を行っている.また希少がん病理診断コンサルタントの育成にも取り組み,エキスパートによる “エキスパート育成講習会” を開催し,若手病理医のリクルート・育成にも取り組んでいる.2022年度は開始から5年目になるが,新たに“希少サブタイプ”を加え,講習会の充実,e-ラーニングのビッグデータベースの構築・公開を行う予定である.
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