Japanese
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特集 希少がんに対する診療提供体制の現状と展望
神経内分泌腫瘍の診療提供体制
Medical care provision system for neuroendocrine neoplasm in Japan
青木 琢
1
Taku AOKI
1
1獨協医科大学第二外科
キーワード:
集学的治療
,
均てん化
,
集約化
,
患者アクセス
,
診療ネットワーク
Keyword:
集学的治療
,
均てん化
,
集約化
,
患者アクセス
,
診療ネットワーク
pp.311-314
発行日 2022年4月23日
Published Date 2022/4/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28104311
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希少がんの成績向上のためには,治療の均てん化と症例の集約化,両者の観点から診療体制を考える必要がある.神経内分泌腫瘍(NEN)は病態が多彩で,集学的治療や高難度外科治療を要する症例も少なくないことから,これら病状が進行した患者がアクセスしやすい情報発信を行い,遅滞なく治療に結びつけることは重要である.希少がん対策ワーキンググループ神経内分泌腫瘍分科会では,膵・消化管神経内分泌腫瘍を対象に認定施設基準を策定し,2021年から施設募集を開始している.本認定施設制度の発足とpeptide receptor radionucleide therapy(PRRT)の国内導入は,院内・病院間の連携,ネットワーク構築の推進におおいに寄与すると考えられる.今後,他の臓器原発の症例にも同様のシステム導入をはかっていく必要がある.
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