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特集 消化器悪性腫瘍診療におけるガイドラインの功罪
I. 総論
2.ガイドラインの効果を測る―Quality Indicatorによる評価
Measuring the effect of clinical practice guidelines using quality indicators
東 尚弘
1
T. Higashi
1
1国立がん研究センターがん対策情報センターがん臨床情報部
キーワード:
診療の質
,
均てん化
,
標準診療
Keyword:
診療の質
,
均てん化
,
標準診療
pp.601-605
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_601
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診療ガイドラインの目的の一つは標準診療に関する最新情報を第一線に届け,治療の意思決定を支援することにある.そのため効果があれば標準診療の実施率が上がると想定される.がん医療で使われているQuality Indicator(QI)は診療ガイドラインの推奨をもとにして標準診療を定義し,その実施率を測るものであるため,実質上,診療ガイドラインの効果を測る役割もはたしているといえる.QIを適切に解析すれば,ガイドラインの受容度や今後のクリニカルクエスチョン(CQ)の設定に役に立つと考えられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2020