肺癌生存期間延長の謎 今何が起こっている?
診療体制の確立 医療機関におけるがん患者支援体制のあり方
田中 登美
1
1近大姫路大学 看護学部看護学科成人看護学
キーワード:
緩和ケア
,
腫瘍
,
チーム医療
,
集学的治療
Keyword:
Combined Modality Therapy
,
Neoplasms
,
Palliative Care
,
Patient Care Team
pp.321-324
発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2009125141
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臨床試験の整備、診療ガイドラインの確立の結果、がん治療は標準化されつつあるが、肺がん実地臨床においては、治療効果にいまだ限界があるため、患者の意思決定に基づいた治療の選択や終末期医療などのさまざまな倫理的問題が存在し、多職種でのチーム医療支援が必要である。2002年の診療報酬の改定、および2007年の「がん対策基本法」の施行の影響を受けて、がん診療拠点病院を中心に「がんセンター」が設立され、チーム医療支援システムが構築されつつある。近畿大学医学部附属病院がんセンターの患者支援システム「肺がん(集学的治療)チーム」「通院治療センターチーム」「緩和ケアチーム」の概要と役割を紹介する。
©Nankodo Co., Ltd., 2009