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第1土曜特集 喘息の発症メカニズムと治療・管理
診断と治療・管理
気管支喘息の急性増悪の治療
Treatment of acute asthma exacerbations
永田 一真
1
,
富井 啓介
1
Kazuma NAGATA
1
,
Keisuke TOMII
1
1神戸市立医療センター中央市民病院呼吸器内科
キーワード:
気管支喘息
,
急性増悪
,
薬物治療
,
呼吸管理
Keyword:
気管支喘息
,
急性増悪
,
薬物治療
,
呼吸管理
pp.102-106
発行日 2022年4月2日
Published Date 2022/4/2
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28101102
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気管支喘息の急性増悪とはさまざまな要因により気管支喘息の症状が悪化する状態であり,適切かつ迅速な評価と治療が重要な状態である.「喘息予防・管理ガイドライン2021」(JGL2021)では,自覚症状や他覚的所見,換気状態に基づいて増悪の重症度を判断し,治療内容を決定することが推奨されており,治療ステップは1~4の4段階に分けられている.治療ステップに応じた薬剤選択を行い,治療への反応性や重症度の変化に応じて適宜ステップアップやステップダウンを行いながら治療を進める.また重症例においては肺の過膨張,内因性呼気終末陽圧(PEEP)を背景に呼吸仕事量の増加を伴い酸素化障害や換気障害をきたすため,必要であれば酸素療法や非侵襲的陽圧換気療法(NPPV),挿管人工呼吸管理といった呼吸管理を適切に行うことも重要である.
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