特集 緊急受診してくる呼吸器疾患―「息が苦しい」という患者が来院したとき,どのように対応できますか?
疾患の増悪による緊急受診
気管支喘息の増悪
鈴木 慎太郎
1
キーワード:
急性増悪
,
喘息死
,
アクションプラン
,
喘息予防・管理ガイドライン
Keyword:
急性増悪
,
喘息死
,
アクションプラン
,
喘息予防・管理ガイドライン
pp.85-89
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika123_85
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Summary
▪喘息の増悪による入院や死亡は年々減少傾向にあるが,依然として年間1,500人弱の喘息患者が亡くなっている.
▪喘息患者一人一人に増悪に対するアクションプラン(短時間作用性β2刺激薬(SABA)の頓服吸入やSMART療法,次回外来までの吸入ステロイド薬(ICS)増量など)を事前に文書で示しておく.
▪増悪による再受診が強く予想される場合,経口ステロイドを3~5日分もっていてもらう.
▪呼吸困難の程度から増悪の強度を評価し,それに応じた発作治療ステップを選択し速やかに治療を開始する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019