Japanese
English
第1土曜特集 喘息の発症メカニズムと治療・管理
診断と治療・管理
家庭での喘息症状および発作への自己管理
-――ICS/ホルモテロール頓用を含めて
Self-management for asthmatic symptoms and exacerbations at home
――Including on demand use of ICS/Formoterol
川山 智隆
1
,
矢野 稜
1
,
恒吉 信吾
1
Tomotaka KAWAYAMA
1
,
Ryo YANO
1
,
Shingo TSUNEYOSHI
1
1久留米大学医学部内科学講座呼吸器・神経・膠原病内科部門
キーワード:
自己管理
,
喘息発作
,
家庭内
Keyword:
自己管理
,
喘息発作
,
家庭内
pp.96-101
発行日 2022年4月2日
Published Date 2022/4/2
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2810196
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
気管支喘息は気道炎症および気道収縮の変動性に伴い喘息症状が変動する.その変動は日内,週内,月内あるいは年内変動としての呼吸器症状として現れる.なかでも日内変動では,喘息発作は夜間帯から早朝にかけて起こりやすいことが知られている.つまり,患者自身は自身の症状において就寝中や家庭内での自己判断と自己管理(セルフ・マネジメント)を迫られる.喘息症状悪化や発作の自己管理には症状あるいはその予兆の自覚,他覚的にピークフロー(PEF)値の解釈,適切なタイミングでの短時間作用性β刺激薬や吸入ステロイド(ICS)/ホルモテロールの自己吸入が必要とされる.もちろん,定期喘息管理薬のアドヒアランスレベルも症状悪化の重要な因子である.医療従事者の使命として,適切な家庭での自己管理を実現するために,患者に適切な行動変容を促すための適切な患者教育が必要となる.
Copyright © 2022 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.