特集 小児診療ガイドラインのダイジェスト解説&プログレス
アレルギー
1.気管支喘息
荒川 浩一
1
1群馬大学大学院医学系研究科小児科学分野
キーワード:
気管支喘息
,
小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2017
Keyword:
気管支喘息
,
小児気管支喘息治療・管理ガイドライン2017
pp.471-476
発行日 2020年4月20日
Published Date 2020/4/20
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001273
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喘息と診断した場合は,急性増悪(発作)の頻度と症状の程度により重症度を判定し,それに応じた治療ステップを選択し,長期管理の基本治療から開始する.すでに治療が開始されている場合はコントロール状態を評価し,良好なコントロール状態を維持できるように長期管理を行う.治療開始後にコントロール状態が不良であれば,喘息の増悪を予測する因子を評価し,改善がなければ,追加治療あるいはステップアップを検討する.また,喘息の診断自体を再評価し,他の鑑別疾患や合併症を確認する.一方,軽微でも症状が残存する比較的良好な状態であれば,寛解・治癒を目指すという視点からさらなる評価を行う.コントロール状態が良好を3か月以上維持できたら追加治療薬の中止,ステップダウンを検討する.
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