Japanese
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特集 熱傷治療の進歩
培養表皮による広範囲熱傷患者の救命
The strategy for extensive burns using the cultured epithelial autografts
上田 敬博
1
,
大河原 悠介
1
,
松田 健一
1
Takahiro UEDA
1
,
Yusuke OKAWARA
1
,
Kenichi MATSUDA
1
1鳥取大学大学院医学系研究科救急災害医学,同医学部附属病院救命救急センター
キーワード:
人工真皮
,
非固着性ガーゼ
,
母床構築
,
術後管理
Keyword:
人工真皮
,
非固着性ガーゼ
,
母床構築
,
術後管理
pp.1220-1223
発行日 2022年3月19日
Published Date 2022/3/19
DOI https://doi.org/10.32118/ayu280121220
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わが国の熱傷患者発症数は1984年以降減少傾向にあるが,1996年以降の減少率は緩やかとなり,横ばい傾向にある1).文明の発展とともに熱傷患者数は減少していることがうかがえるが,それが皆無になることはない.また熱傷は深達度と面積で重症度を推測し,熱傷面積(TBSA)が大きい広範囲熱傷は生命予後不良とされていたが2),人工真皮,銀含有創傷被覆材,自家培養表皮(CEA)が使用できるようになってからは広範囲熱傷をも救命しえることが可能となってきた.とくにCEAの登場は,広範囲熱傷患者の救命に今後大きく寄与するものと期待される3).しかし,広範囲熱傷に対する治療法やCEAの使用法・管理に対するエビデンスはまだ乏しい.本稿では,自験例をもとにCEAの使用方法について述べる.
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