Japanese
English
増大特集 新・リハビリテーション技術
総論―評価・診断・治療・他
クリニカルパスに基づいたリハビリテーション
広範囲熱傷
Extensive burn.
石神 重信
1
,
新舎 規由
1
,
甘井 努
1
Shigenobu Ishigami
1
,
Noriyuki Shinsha
1
,
Tsutomu Amai
1
1防衛医科大学校リハビリテーション部
1Department of Physical Medicine and Rehabilitation, National Defense Medical College
キーワード:
クリニカルパス
,
熱傷
Keyword:
クリニカルパス
,
熱傷
pp.1099-1103
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109910
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はじめに
熱傷には救命処置が優先されることもあって,リハビリテーションが早期から介入している施設が少ない現状にある.早期介入には,救急救命にあたる診療科との信頼関係の確立が必須の条件となる.
熱傷のクリニカルパスは,他の疾患と異なり,パスに準じて規則的に行われるわけではない.罹患部位の範囲や程度,受傷原因,植皮の生着状況などの問題だけでなく,自殺企図や精神疾患などの精神科領域の問題,家族状況など多様な因子が介在するために,当初プランされたパスとは異なってくる場合が多いためである.文献検索でみても,外国でもわが国でも確立した熱傷パスはみられない.
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