Japanese
English
第1土曜特集 発展する脳卒中診療の最前線
脳卒中治療の進歩
抗凝固療法の最近の動向
Recent trends in anticoagulant therapy
澤田 和貴
1
,
須田 智
1
,
木村 和美
1
Kazutaka SAWADA
1
,
Satoshi SUDA
1
,
Kazumi KIMURA
1
1日本医科大学付属病院脳神経内科
キーワード:
脳梗塞
,
抗凝固薬
,
直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)
,
中和剤
Keyword:
脳梗塞
,
抗凝固薬
,
直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)
,
中和剤
pp.1077-1082
発行日 2022年3月5日
Published Date 2022/3/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu280101077
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
脳梗塞に対する抗凝固療法は,抗血小板療法と並ぶ抗血栓療法の要である.従来のワルファリンに加えて直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)が登場して,脳梗塞の治療の選択肢は増えた.DOACでの非弁膜症性心房細動(NVAF)による脳梗塞に対しての一次予防,二次予防の有効性は確立されている.一方で,脳梗塞急性期に対するDOACの開始時期や出血リスクの高い超高齢者を対象とした使用など実臨床的な課題も多い.また,抗凝固療法中の最大の問題は出血合併症であるが,ダビガトランに対してイダルシズマブや,ワルファリンに対して静注用人プロトロンビン複合体製剤(4F-PCC)が使用可能となり,より安全に抗凝固薬を用いることができるようになってきている.
Copyright © 2022 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.