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第5土曜特集 現代の臨床研究のための統計学2022――洗練された研究デザインと統計解析を理解してみよう
バイオマーカー解析
がんゲノムデータの探索とバリデーション
Biomarker discovery and validation in cancer genomics data
口羽 文
1
Aya KUCHIBA
1
1神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科
キーワード:
偽陽性
,
多重比較
,
変数選択
,
過剰適合
,
内的妥当性
,
外的妥当性
Keyword:
偽陽性
,
多重比較
,
変数選択
,
過剰適合
,
内的妥当性
,
外的妥当性
pp.525-530
発行日 2022年1月29日
Published Date 2022/1/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28005525
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ハイスループット測定技術の進歩により,がんゲノム全体を一度に測定し,その包括的なプロファイルが得られるようになった.患者ごとに異なるがんゲノム異常の情報は,最適化医療へとつながる有用なバイオマーカーの候補を提供する.一方で,膨大なゲノムデータから実際に臨床上の意思決定に役立つバイオマーカーを確立するには,各研究における偽陽性の制御,研究結果の再現性や一般化可能性の検討は不可欠な要素である.本稿では,バイオマーカーの探索とバリデーションを目的とした研究に焦点を当て,このような研究でおさえておくべき統計学的事項を紹介する.
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