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第1土曜特集 CAR-T細胞療法の現在と将来展望
合併症マネジメント
ICANSに対するマネジメント
Management of immune effector cell-associated neurotoxicity syndrome(ICANS)
加藤 光次
1
Koji KATO
1
1九州大学病院 血液・腫瘍・心血管内科 診療准教授
キーワード:
ICANS
,
サイトカイン放出症候群(CRS)
,
ICEスコア
Keyword:
ICANS
,
サイトカイン放出症候群(CRS)
,
ICEスコア
pp.927-933
発行日 2021年6月5日
Published Date 2021/6/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27710927
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新しい養子免疫細胞療法のアプローチとして,遺伝子改変T細胞であるキメラ抗原受容体(CAR)-T細胞の開発が近年大きく進み,臨床現場におけるその期待はきわめて高い.一方,CAR-T細胞療法の特徴的な合併症であるサイトカイン放出症候群(CRS)やimmune effector cell-associated neurotoxicity syndrome(ICANS)に対する十分な管理が要求される.CAR-T細胞開発段階の早期より診断および治療アルゴリズムが確立していたCRSに比べ,ICANSの診断と治療の確立したものが少なかった.しかし,ICANSへの病態生理の理解が徐々に深まるなかで,ICANSに対する診断および治療アルゴリズムも確立しつつある.
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