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第1土曜特集 CAR-T細胞療法の現在と将来展望
合併症マネジメント
サイトカイン放出症候群
Cytokine release syndrome
後藤 秀樹
1
Hideki GOTO
1
1北海道大学病院血液内科
キーワード:
キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T細胞)
,
遺伝子改変T細胞
,
サイトカイン放出症候群(CRS)
Keyword:
キメラ抗原受容体T細胞(CAR-T細胞)
,
遺伝子改変T細胞
,
サイトカイン放出症候群(CRS)
pp.920-926
発行日 2021年6月5日
Published Date 2021/6/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27710920
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血液悪性腫瘍における治療法の進歩はめざましく,放射線治療,抗がん剤治療,分子標的治療,造血幹細胞移植など多岐にわたる.近年,免疫療法が新たな治療選択肢として登場し,2013年の『Science』誌でCancer immunotherapy(がん免疫療法)が “Breakthrough of the Year” に選ばれた.なかでもキメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法に対する期待は大きい.近年,B細胞性の血液悪性腫瘍に対するCD19をターゲットとしたCAR-T(CD19 CAR-T)細胞療法が実臨床でも使えるようになったが,CAR-T細胞療法特有の有害事象により重篤化する症例もいるため,適切な治療マネジメントが求められている.本稿では,CAR-T細胞療法後の有害事象のなかでも代表的なサイトカイン放出症候群(CRS)について概説する.
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