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第1土曜特集 リンパ腫――病態研究と診療の最新知見
臨床の話題
サイトカイン放出症候群(CRS)と神経毒性(ICANS)のマネジメント
Management of cytokine release syndrome(CRS)and immune effector cell-associated neurotoxicity syndrome(ICANS)
葉名尻 良
1
Ryo HANAJIRI
1
1名古屋大学医学部附属病院血液内科
キーワード:
悪性リンパ腫
,
サイトカイン放出症候群(CRS)
,
神経毒性
,
キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞
Keyword:
悪性リンパ腫
,
サイトカイン放出症候群(CRS)
,
神経毒性
,
キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞
pp.685-690
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu289090685
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B細胞性悪性リンパ腫に対する免疫療法のアプローチとして,キメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法および二重特異性抗体療法が開発され,一般診療として使用されている.これら免疫療法に特有の有害事象として,第1にサイトカイン放出症候群(CRS),第2に神経毒性であるimmune effector cell-associated neurotoxicity syndrome(ICANS)があげられる.本稿では,主にCAR-T細胞療法後のCRSおよびICANSのマネジメントについて概説する.これらの治療の中心はトシリズマブとステロイドであるが,重症化を防ぐことを目的としてより早期に治療介入を行うことが,マネジメントにおける重要な考え方といえる.
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