特集 広く浅く知る白血病―令和になってこう変わった
[Chapter 2] 白血病の治療法
CAR-T療法
加藤 光次
1
1九州大学大学院 医学研究院病態修復内科学
キーワード:
キメラ抗原受容体遺伝子改変T細胞(CAR-T)
,
サイトカイン放出症候群(CRS)
,
免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)
Keyword:
キメラ抗原受容体遺伝子改変T細胞(CAR-T)
,
サイトカイン放出症候群(CRS)
,
免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)
pp.863-867
発行日 2024年10月1日
Published Date 2024/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_863
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★★★遺伝子改変T細胞であるキメラ抗原受容体遺伝子改変T細胞(CAR-T)療法は,とくにB細胞腫瘍に対して高い効果を示し,その治療アルゴリズムを大きく変えた.
★★CAR-T療法の特徴的合併症であるサイトカイン放出症候群(CRS)や免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)に対する十分な管理が要求される.
★すべての患者が治癒するわけではなく,治療抵抗性もしくは再発を示す場合があり,そのメカニズムも明らかになってきた.
★今後の課題として,効果と副作用を予測するバイオマーカーの研究が,CAR-T療法を成功に導くうえできわめて重要であると考えられる.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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