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第1土曜特集 CAR-T細胞療法の現在と将来展望
総論
造血細胞移植レジストリを基盤としたCAR-T細胞治療レジストリの構築
Establishment of a CAR-T cellular therapy registry based on the hematopoietic cell transplant registry
熱田 由子
1
Yoshiko ATSUTA
1
1日本造血細胞移植データセンター
キーワード:
造血細胞移植レジストリ
,
細胞治療レジストリ
Keyword:
造血細胞移植レジストリ
,
細胞治療レジストリ
pp.855-858
発行日 2021年6月5日
Published Date 2021/6/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27710855
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輸注した細胞がレシピエントの造血を担うことを期待する造血細胞移植と異なり,免疫細胞療法では,輸注した血液免疫細胞ががん細胞の攻撃など特定の役割を果たすことを期待する.2010年代前半より報告された遺伝子改変T細胞(CAR-T細胞)療法の劇的な効果は世界的に大きな注目を集めた.とくにCD19特異的キメラ抗原受容体(CAR)を用いたCAR-T細胞療法は,B細胞性腫瘍に対しての劇的な効果が報告され,再発・難治B細胞性急性リンパが急性白血病(ALL)と再発・難治びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)を対象として2017年の米国食品医薬品局(FDA)での承認以降,欧州では2018年,また日本国内では2019年に最初の製品が承認された.本稿では,造血細胞移植レジストリ活動を基盤としたCAR-T細胞治療のレジストリ構築とその運営に関してのアクティビティを紹介する.
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