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特集 大規模レジストリーによる整形外科リアルワールドエビデンス構築
大規模レジストリーによる臨床研究の意義
Significance of Clinical Research with Large Registries
康永 秀生
1
Hideo YASUNAGA
1
1東京大学大学院医学系研究科臨床疫学・経済学
1Department of Clinical Epidemiology and Health Economics, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo
キーワード:
リアルワールドデータ
,
real world data
,
RWD
,
患者レジストリー
,
patient registry
,
適応による交絡
,
confounding by indication
Keyword:
リアルワールドデータ
,
real world data
,
RWD
,
患者レジストリー
,
patient registry
,
適応による交絡
,
confounding by indication
pp.861-864
発行日 2024年7月25日
Published Date 2024/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408203046
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リアルワールドデータ(RWD)とは,日常臨床から恒常的に得られる患者データの総称である.本稿はRWDのうち患者レジストリーに着目し,臨床研究における患者レジストリーの位置づけ,意義,現状,課題について総括する.患者レジストリーを活用することにより,実臨床における診療実態や治療効果を明らかにできる.しかし,観察データであるため「適応による交絡」を十分に調整しきれないなどの限界がある.患者レジストリーを用いた臨床研究を成功させるには,臨床と疫学・統計学の各専門家がチーム体制で取り組む必要がある.
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