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特集 免疫チェックポイント阻害薬のirAE(免疫関連有害事象)
【注意すべきirAE】
免疫関連肺臓炎
Immune mediated pneumonitis
加藤 晃史
1
Terufumi KATO
1
1神奈川県立がんセンター呼吸器内科
キーワード:
肺臓炎
,
免疫関連有害事象(irAE)
,
間質性肺炎
Keyword:
肺臓炎
,
免疫関連有害事象(irAE)
,
間質性肺炎
pp.770-773
発行日 2021年2月20日
Published Date 2021/2/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27608770
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免疫チェックポイント阻害薬であるPD-L1抗体による重篤な免疫関連有害事象のうち最も多いものが肺臓炎(間質性肺炎)である.肺組織にリンパ球の浸潤がみられる器質化肺炎像を呈するものが最も多い.免疫チェックポイント阻害薬による肺障害は,薬物そのものによる組織障害ではなく,自己免疫ネットワークを介した事象である.有害事象と抗腫瘍効果の関連を指摘する報告も多く,早期発見と適切な管理が治療有効性の最大化にとって重要となっている.今後,発症や重篤化の予測因子に関するデータの集積により,より適正な薬剤の使用方法などが確立されることが望まれる.
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