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特集 免疫チェックポイント阻害薬のirAE(免疫関連有害事象)
症状別にみたirAEの鑑別方法
Differential diagnosis of immune-related adverse events
須藤 洋崇
1
,
清田 尚臣
1,2
Hirotaka SUTO
1
,
Naomi KIYOTA
1,2
1神戸大学医学部附属病院 腫瘍・血液内科
2腫瘍センター
キーワード:
免疫チェックポイント阻害薬(ICPi)
,
抗PD-1/PD-L1抗体
,
抗CTLA-4抗体
,
免疫関連有害事象(irAEs)
Keyword:
免疫チェックポイント阻害薬(ICPi)
,
抗PD-1/PD-L1抗体
,
抗CTLA-4抗体
,
免疫関連有害事象(irAEs)
pp.765-769
発行日 2021年2月20日
Published Date 2021/2/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27608765
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2011年以降,複数のがん種に対し,免疫チェックポイント阻害薬(ICPi)の適応拡大が進んでいる.それに伴い,免疫関連有害事象(irAEs)の発症とその対処の機会が増加している.このirAEsは,従来の殺細胞性抗がん薬による有害事象と異なり,発症部位や発症時期がさまざまであり,対処方法も異なることから,その鑑別方法について熟知しておく必要がある.なかでも甲状腺機能障害や肝機能障害などのirAEsについては,定期的な検査を行うことで比較的容易に鑑別や診断を行うことができるが,モニタリング検査のみでは覚知しづらい筋炎や重症筋無力症(MG)などのirAEsについては,症状などの特徴を理解したうえで常に疑いながら診療にあたる必要がある.
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