免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象（irAE）

▪免疫関連有害事象（irAE）における肺臓炎は免疫チェックポイント阻害薬（ICI）による有害事象として比較的頻度が高く，重症例では生命を脅かす有害事象である．

▪ICI投与歴がある患者における肺炎出現時は当疾患を常に念頭に置く必要がある．

▪特異的な検査所見に乏しく画像所見もさまざまであり，診断は基本的に除外診断である．

▪病原体による肺炎，心不全，がんの進行などを除外し，必要に応じて気管支鏡検査も追加しながら診断する．

▪ステロイド治療が有効であり，早期診断，早期加療開始により重篤化を防ぐ．