Japanese
English
特集 卵円孔開存の問題と新しい治療
卵円孔開存とは
-――形態と閉鎖栓開発の歴史
What is patent foramen ovale?
――Morphology and history of closure devices
原 英彦
1
Hidehiko HARA
1
1東邦大学医療センター大橋病院循環器内科
キーワード:
卵円孔開存(PFO)
,
AMPLATZERTM PFO閉鎖栓
,
心房中隔瘤(ASA)
Keyword:
卵円孔開存(PFO)
,
AMPLATZERTM PFO閉鎖栓
,
心房中隔瘤(ASA)
pp.254-258
発行日 2021年1月23日
Published Date 2021/1/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27604254
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
近年,卵円孔開存(PFO)に対する注目度が上昇している.それは,経皮的PFO閉鎖術が潜因性脳梗塞の二次予防になることが複数の大規模臨床試験において証明されたためである1-3).PFOを閉鎖するデバイスの歴史は古く1990年代からはじまるが,2019年にわが国で採用されたAMPLATZERTM PFO閉鎖栓(旧AGA Medical,旧SJM,現Abbott社)は,世界で最も用いられているデバイスであり,エビデンスも豊富である.PFOは,剖検心の研究では人口の約14~25%程度に存在する構造的異常であり4,5),心奇形ではない.本稿では,PFOの形態学的特徴を取り上げ,その意義について臨床的立場から解説を行い,これまで世界中で開発された主な閉鎖デバイスの変遷について概説を行う.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.