Japanese
English
特集 卵円孔開存の問題と新しい治療
卵円孔開存のカテーテル閉鎖術
-――step by step
Catheter closure with patent foramen ovale
金澤 英明
1
Hideaki KANAZAWA
1
1慶應義塾大学医学部循環器内科
キーワード:
卵円孔開存(PFO)
,
潜因性脳梗塞
,
AmplatzerTM PFO Occluder
,
心腔内エコー(ICE)
Keyword:
卵円孔開存(PFO)
,
潜因性脳梗塞
,
AmplatzerTM PFO Occluder
,
心腔内エコー(ICE)
pp.276-281
発行日 2021年1月23日
Published Date 2021/1/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27604276
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
卵円孔開存(PFO)の関与が疑われる潜因性脳梗塞に対する経皮的PFO閉鎖術は,2019年5月に専用の閉鎖栓デバイスであるAmplatzerTM PFO Occluderが薬事承認され,同年10月に保険償還となり,同年12月よりわが国での保険診療が開始された.PFO閉鎖術は,一般的に全身麻酔下で経食道心エコー(TEE)をイメージングガイドとして治療を行うことが多いが,心腔内エコー(ICE)を用いることによって,局所麻酔下でも施行可能であり,より低侵襲な治療法として期待されている.PFO閉鎖術の手技自体は比較的シンプルであるが,PFOの解剖学的バリエーションは多様であり,至適なデバイスサイズの選択,合併症予防のための手技のポイントに習熟することが重要である.本稿ではPFO閉鎖術の実際について,デバイスの選択から治療に必要なイメージング,留意すべき合併症など,明日からの臨床に役立つ実践的内容につき概説する.
Copyright © 2021 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.